バリ島視察旅行記・後編
【前回までのあらすじ】
そわそわと逸る心をおさえバリ島に着陸した山中。
島の自然と島民の生きざまにふれ、
あらためて旅の起こりに思いを馳せるのであった…。
今回この視察旅行を主催されたのは
エクステリアのメーカー兼問屋さんの「エクシス」さん!
九州各県から集まったエクステリア業者さんと
エクシスの社員さんとの、約30名での旅となりました。
楽しく会話されるみなさんを見ていると、
ライバル会社としてではなく
同じエクステリア携わる仲間として
認め合っていらっしゃる絆を感じました。
どなたも楽しそうにエクステリア業のお話をされるんです!
(飛行機の経由でシンガポールも観光↑)
若輩者ながら参加させていただき、
たくさん為になるお話を聞くことができました。
エクシスさん、同行した皆さん、
それからGOサインを出してくれた島さん、
本当にありがとうございました\(^o^)/
エクシスさんは「クロボカン」という擬灰岩を
エクステリア商品として扱っています。★
クロボカンとはバリ島の地名。
バリ島から取り寄せている一品ゆえのネーミングです。
日本で見るだけでは感じきれない
この岩のほんとうの重みを味わされます。
バリ島は世界でも有数の火山地帯。
前回の記事でも触れた「アグン山」もそう。
1964年の噴火ではたくさんの方が亡くなり、
また住む場所を失ったそうです。
↑こちらはバトゥール火山。
裾野の黒い色のところはすべて溶岩が流れた跡です。
「クロボカン」とは火山灰が蓄積されてできた岩。
バリ島の歴史がこの岩にギュッと込められています…。
話は少し変わって、移動中のバス車内でのお話。
渋滞になってしまいなかなか動かない我らがバス。
これまでの弾丸音速ぶりに多少慣れてきた私たちは
その遅速ぶりにいささか「ちぇっ」とふてくされていました。
そこで現地ガイドのプーさんがいわく
「日本が車をたくさん売るからこんなに渋滞するんですよ」
!!!!
びっくりしました!
ちなみに決してイヤミな意味ではなく、
軽くポンと告げられたものです。
確かにバリ島で見かける車のほとんでは日本社製です。
「日本や自動車会社は儲かる。車に乗って皆も便利。」
「でも渋滞や事故が起きる。」
「こんな風にすべて善と悪が裏表であるんです。」
…この衝撃。
毎週月曜日に夜な夜な難事件を解決している
あのY准教授も、ゴミ山を目の当たりにしたとき
同じような衝撃を受けていたことを思い出しました。
「学者の仕事はモノを作ることだろうが、
それを作ったらどれだけゴミが増えるのか、
というところまで考えるのが
本当に頭のいい人の仕事じゃねえのか?」
産廃業者に言われ
あのY教授もめずらしくショックを表していました。
バリの人たちはほんの小さな出来事さえも
良いこと悪いことを同時に考えることができます。
そう考える気持ちの芯ができているみたいです。
それって「本当に頭が良い」のと同時に
とても懐が深い考え方ですよね。
バリ島の方が穏やかであたたかいのは
そこに由来している気がしてなりません。
「クロボカン」擬灰岩が日本で使われて
日本の家族の笑顔が増えれば、きっと
バリ島人は心から喜んでくれそうな気がします。
火山をもつバリ島の「良いこと」を
増やすお手伝いができたらいいですね。
物事に対する姿勢を島の人の生き様から
学ばせていただいた旅行でした。
たくさんの方とふれあい、笑いあい
とても楽しかったです。
バリ島、ありがとう!
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