人類おめでとうございます!!
中学校の科学の先生は、まだ若くて、良く言えば優しい
…ヤンチャ盛りの中学生から見ると少々気の弱い
ところのある男の先生でした。
いつも授業中は生徒たちの勝手なおしゃべりで騒がしく、
先生の困ったような顔ばかり思い出されます。
そんな先生がある日、いつものように騒がしい皆の前。
教卓の天板を親指でグッと押さえて
「机を曲げることができるよ」とおっしゃるわけです。
もちろんクラスは男子生徒を中心に「絶~っ対ムリ」
コールを嵐のように起こしますが、
先生はどこ吹く風で指に力をこめていきます
まさかと思いつつも、ゴクリ、クラス中が注目します。
するとどうでしょう
な~んにも起こらないわけです。見事に。
少なからず期待していた照れ隠しも相まって
クラス中が今度は「ホラ、できんやーん」コール。
そんな生徒たちに先生は話しました。
「人間の目で確認できないだけで、たしかに机は曲がっているんだよ。
1㎜よりずっともっとわずかにだけど、先生の親指の力で曲がっている。
机だけじゃない。どんな物にだって、目に見えないだけで
必ず変化を起こしている!!作用しない力は無い!」
「そ、そ~なんだ~」
前後の授業の内容はまったく記憶に残っていないのに
この先生の言葉だけは、何十年たっても忘れないでしょう。
ここ最近の重力波の初観測のニュースに触れるたびに、
あの化学の授業で感じた高揚感をよく思い出します。
本当におめでとうございます
« 雪上のぽんぽこ | トップページ | 庭仕事ダイエット法 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント